リニューアルした東京都現代美術館でアートツアー

東京都現代美術館でアートツアー

六本木ヒルズワーカーのための部活動でアート部を主催させていただき、時々アートの楽しさを身近に感じていただくためにツアーや体験イベントを行っています。登録いただいているメンバーは200人を超えていて、アートへの関心の高さを感じています。今回はリニューアルした東京都現代美術館。特別な解説付きの贅沢なツアーとなりました。

東京都現代美術館とは

日本の戦後美術を中心に広く内外の現代美術を体系的に研究、収集、保存、展示するための機関として1995年3月に開館しました。

それまで東京には現代美術を総合的に常設で展示する美術館はなく、現代の美術動向を知ることのできる施設の設立が。三年のリニューアルを経て3/29にリニューアルオープンしました。
企画展示では現代美術を中心に、幅広いテーマ、ジャンルを、コレクション展示では主に1945年以降の国内外の美術などを展示しています。作品収集や教育など多岐にわたる活動をしていてこのオープンが待ち望まれていました。

企画展「100年の編みてたち」

はじめにアート部員で企画展をざっと鑑賞。思った以上にボリュームがある展示でゆっくり見たら3時間は必要です。
企画展示室3階から順に1910年代から現在までの作品を、”現在の創造に繋がる視点”で展示された企画展です。

日本の近現代美術史を、岸田劉生からキュビズム、などを経て様々な表現や芸術様式など時代ごとにキュレーションし、社会との関係を生み出す「編み手たち」による試みという側面から再考されているそう。

さらに作品だけでなく資料なども充実した展示です。企画展は撮影が1部屋のみOKのため写真でご紹介できませんが、本当にボリュームたっぷりで日本の近現代アートを俯瞰できる面白い展示ではないでしょうか。

出展作家

靉嘔、会田誠、靉光、秋山祐徳太子、朝倉摂、阿部展也、有島生馬、池田龍雄、石井柏亭、石田尚志、泉太郎、磯辺行久、伊藤存、梅沢和木、梅津庸一、梅原龍三郎、漆原英子、瑛九、大岩オスカール、大竹伸朗、大野俶嵩、岡﨑乾二郎、岡本太郎、小倉遊亀、小沢剛、落合多武、オノ・ヨーコ、オノサトトシノブ、恩地孝四郎、風間サチコ、柏原えつとむ、桂ゆき、加藤泉、加藤太郎、金山明、金氏徹平、鹿子木孟郎、川俣正、河原温、神原泰、岸田劉生、北川民次、北代省三、木村荘八、工藤哲巳、国吉康雄、小泉明郎、河野通勢、小林正人、駒井哲郎、斎藤義重、斎藤与里、篠原有司男、清水登之、白髪一雄、白川昌生、末永史尚、菅木志雄、杉戸洋、杉全直、杉本博司、住谷磐根、諏訪直樹、清宮彬、髙柳恵里、多田美波、辰野登恵子、田中敦子、田中功起、田中千鶴子、千葉正也、椿貞雄、鶴岡政男、手塚愛子、寺田政明、照屋勇賢、東郷青児、堂本尚郎、冨井大裕、豊嶋康子、中澤弘光、中西夏之、中野淳、中ハシ克シゲ、中原實、中村一美、中村宏、奈良美智、名和晃平、野田哲也、浜田知明、深沢索一、福沢一郎、福島秀子、福田美蘭、藤田嗣治、藤牧義夫、舟越桂、ホンマタカシ、前田藤四郎、牧野虎雄、松江泰治、松本竣介、丸山直文、三木富雄、三島喜美代、南川史門、村上隆、村山知義、毛利悠子、元永定正、森千裕、森村泰昌、八木良太、柳幸典、柳瀬正夢、ヤノベケンジ、矢部友衛、山口勝弘、指差し作業員、横尾忠則、横堀角次郎、田博、吉原治良、Chim↑Pom、O JUNほか

コレクション展「ただいま/はじめまして」ガイドツアー合流

コレクション展この3年弱に及ぶ休館中に、新たに収蔵された約400点の作品を中心に紹介した展示。その第一弾として、主に2010年代に制作された作品群に加えて、ロイ・リキテンスタイン《ヘア・リボンの少女》やコレクション展示室に入ってすぐの吹き抜けに設置されたアルナルド・ポモドーロ《太陽のジャイロスコープ》なども見応えがあります。


木のように見えるところは実は‥。ガイドツアーならではの情報に作品の見方が変わり作者の意図を理解しやすくなります。


寺内曜子《ホットライン 113》2017年海底ケーブル。表と裏側、どちらが表でどちらが裏か、をテーマにした作品群


もともとある織物の赤い縦糸だけを途中まで抜いている。まるで血を流しているよう


2つのパターンが横糸で繋がっている。


LEDデジタルを使った宮島達男さんのデジタル・カウンター。それぞれの数字の動きのスピードが異なり多様性が表現されています。暗くなったLEDもこの3年の間に修復されて明るく発光するようになりました。

今井俊介、荻野僚介、奥村雄樹、オノ・ヨーコ、さかぎしよしおう、末永史尚、鈴木昭男、関根直子、五月女哲平、髙田安規子・政子、棚田康司、手塚愛子、寺内曜子、中園孔二、Nadegata Instant Party (中崎透+山城大督+野田智子)、文谷有佳里、南川史門、宮島達男、アンソニー・カロ、リチャード・ディーコン、サイモン・フジワラ、サレ・フセイン、ヂョン・ヨンドゥ、ロイ・リキテンスタイン、マーク・マンダース、マルタ・パン、ソピアップ・ピッチ、アルナルド・ポモドーロほか

コレクション展はボランティアスタッフのガイドツアーが定期的に開催されていてとてもわかりやすく解説してくれるので、作品の見方がわからない方はぜひツアーに参加して見でください(日程は東京都現代美術館のサイトに掲載されています)

スペシャル企画-企画展解説

ガイドツアーの方もアート部に参加くださっているので、今回はスペシャルで企画展の地下の展示室を解説いただきました。会田誠さんを始め最近の作家の方の作品が中心です。

屋外にはアンソニー・カロ、リチャード・ディーコンなどの彫刻作品が修復され戻りました。アンソニー・カロの巨大な作品は実は改装中に少し移動されて向きも変わっているのだそう。公園との境にあるオノ・ヨーコ《クラウド・ピース》。クラウド・ピースは世界中に展開されている作品の1つ。
その他にも以前は入れなかった中庭が解放されていたり、カフェが新しくなり美味しいメニューにミニマルな雰囲気の空間に変わっています。
 


実はこの欠けた部分も作品なのです。アンソニー・カロの近くなので気をつけて探して見てください。

個人的に企画展で気になったのは森村泰昌さん、荒川修作さん、田中敦子さんの作品など。もう一度時間をかけてゆっくりと鑑賞したい展示でした。

東京都現代美術館 関連情報

東京都現代美術館公式サイト:https://www.mot-art-museum.jp/
住所:東京都江東区三好4-1-1
開館時間:10時00分~18時00分
閉館日:月曜日:定休日
最寄駅;
東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」
都営地下鉄大江戸線「清澄白河駅」
東京メトロ東西線「木場駅」