北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-[すみだ北斎美術館]

すみだ北斎美術館

今日は行きたかった展示をはしごしました。まず「すみだ北斎美術館」昨年オープンしたての新しい美術館です。場所は両国駅から線路沿いに東へ徒歩で10分ほど、とてもわかりやすい立地です。

開館記念展「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」が今日まで。100年行方がわからなかった「隅田川両岸景色図巻」が見所の展示でした。

葛飾北斎は江戸時代後期の浮世絵師。代表作に『富嶽三十六景』や『北斎漫画』があり、世界的にも有名でゴッホなどの印象派の画家にも多大な影響を与えた浮世絵師です。同時代の音楽家ドビュッシーも北斎の影響を受け、1905年に出版された「海」のスコアの表紙には、葛飾北斎の浮世絵である冨嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が使用されていたとか。

生涯に30回と頻繁に改号し、93回も転居をしたそうです。使用した号(ペンネームのようなものです)は「春朗」「群馬亭」「北斎」「宗理」「可侯」「辰斎」「辰政(ときまさ)」「百琳」「雷斗」「戴斗」「不染居」「錦袋舎」「為一」「画狂人」「九々蜃」「雷辰」「画狂老人」「天狗堂熱鉄」「鏡裏庵梅年」「月痴老人」「まんじ」「是和斎」「三浦屋八右衛門」「百姓八右衛門」「土持仁三郎」「魚仏」「穿山甲」などなど。。

ベートーベンも生涯で80回ほど転居したそうですが、いずれにしてもすごい回数です。

すみだ北斎美術館の建物の設計は建築家の妹島和世さん。昨年行ったNYのNew museum も妹島和世設計の美術館でした。New museumは館内の天井が高くエレベーターもサイズが大きく、大きな作品も運べそうな高さと広さがありました。New museumは階段も利用できるのですが、北斎美術館は階段も限られていて移動がしづらいのが残念。

日曜日の午後はかなり人が多くて、1階フロアあたりも入館する人の流れとミュージアムショップの人の流れで混雑していました。北斎は国際的にも人気が高いので、この先海外から訪れる観光客も多いと思うのですよ。。なのでもっと大きな建物を作ればよかったのに、もったいないなあ、、。

館内のガラスなどに北斎の絵があしわられていたり、細かい所も北斎の作品がかわいらしいのです。

すみだ北斎美術館 館内1

すみだ北斎美術館 館内2

展示は常設展示と企画展の2つ。企画展の方が「北斎の帰還-幻の絵巻と名品コレクション-」の展示です。こちらは撮影不可なので写真がありませんが、とにかく色が美しい&画面構成が素晴らしい&モダン!!。

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例えば「諸国滝巡り」や「富嶽百景」初福とか、、。

「諸国滝巡り」、滝の流れ落ちる水が生き生きと描かれていて、画面の中で自由に動いているよう、、
「富嶽百景」初福は 富士山のように高く積み上げられた米俵の山の間から遠くに富士山が見える絵ですが、とてもグラフィカル。。。

どうしてこんな美しい形を生み出した?どうしてこんな構図を思いついた?と、
なんども作品の前で足が止まってしまい(←すごすぎて見入ってしまった)、この構図を脳裏に叩き付けたい思いで穴があくほど見ていました。

常設展は浮世絵の制作方法が展示してあり、複製画やモニターを使った解説などがあります。子供向けに浮世絵体験なんかがあれば面白いんだろうけど、(あるのかな)

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ロスト北斎 The Lost Hokusai『幻の巨大絵に挑む男たち』」のデジタル出力された作品も展示されています。

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北斎美術館の最上階は展望スペースがあり、窓からスカイツリーが見えます。そう言えば、葛飾北斎と同時代の浮世絵師の歌川国芳(1798~1861年)の作品にスカイツリーが描かれていると話題になっていましたね。実際はスカイツリーではなく「井戸堀りの櫓」か「火の見やぐら」のようですが、遠目に見ると確かにスカイツリーに似ていてビックリします。

すみだ北斎美術館で浮世絵をたのしんで、展望スペースからスカイツリーを眺めてはいかが?

※展示は撮影不可なので撮影可のところのみです。

すみだ北斎美術館
公式サイト:http://hokusai-museum.jp/
住所:〒130-0014 東京都墨田区亀沢2-7-2
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