Martin Margiela | Lafayette Anticipations
ファッションブランド「マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)」の創業デザイナー マルタン・マルジェラが、デザイナー引退後に創作活動に専念し、現在アントワープのギャラリーZeno X Gallery(ゼノ・イクス・ギャラリー)と契約しアーティストとして活動を開始しました。その初個展となる展示がこのパリのギャラリー、ラファイエット・アンティシパシオン(Lafayette Anticipations)で2021年10月から開催の「 MARTIN MARGIELA EXHIBITION」。展です。
マルタンマルジェラ略歴
マルタン・マルジェラはベルギー出身、アントワープ王立芸術学院で学び、ジャン=ポール・ゴルチエのアトリエで働いたのちに1988年に「メゾン・マルタン・マルジェラ」を設立したファッションデザイナーです。エルメスのデザイナーも担当しました。2008年以降はファッションデザイナーとしては仕事をしておらず、プライベートも一切表に出さないため素顔も知られておらず、ミステリアスな存在です。
マルタンマルジェラ展
初めてマルジェラのインスタレーション、彫刻、コラージュ、絵画、映像など、20点以上の作品が公開されました。
革で覆われた作品。
赤いマニュキアをつけたつけ爪のようなスカルプチャ。かつらや髪をモチーフにした作品など人体をモチーフにした作品が多くみられた。
人体のような丸みのあるスカルプチャに布をかけて隠してあり、鑑賞者が訪れるとスタッフが布を外して作品を見せる。鑑賞者が訪れると照明が灯されいなくなると消える・作品の前にロールカーテンを配置し鑑賞者が訪れた時のみロールカーテンをスタッフが開ける、など覆う、閲覧と見せる、隠す行為が展示全体に配してあります。
ラファイエット・アンティシパシオン
ラファイエット・アンティシパシオンはギャラリー・ラファイエット(Galeries Lafayette)が運営する2018年にパリのマレ地区にオープンしたギャラリーです。1891年に建てられた工業建築を建築家のレム・コールハース(建築事務所OMA)が改装を担当しました。
古い建物の外観を残して中はモダンで無骨な作り。
各階の床の一部がグレーチングで下階の様子が。総面積2200平方メートルと広く、地下1階から3階まで4フロアあり、展示スペースの他にアトリエやワークショップスペースなども作られています。
最後にショップで展示のミニカタログを購入してきました。中身はテキストメイン+ラフな印刷の画像です。展示室から出ると中庭を挟んでショップがあり、マルジェラ展のカタログはアイテムのほかにもミュージアムグッズが購入できます。大きな展示カタログのほかに小冊子があり、私はこちらのマルタンマルジェラ展の小冊子といくつかのアートに関する本を購入しました。小冊子にも作品と解説がフランス語と英語で短めにまとめてあり読みやすい冊子でした。
ラファイエット・アンティシパシオン Lafayette Anticipations
住所:9 rue du Plâtre 75004 Paris
定休日:火曜
営業時間:月・水・日曜11:00~20:00、木・金曜11:00~22:00
WEB: Lafayette Anticipations