ルーマン「社会の芸術」

ルーマンの「社会の芸術」読解を聴講しました。

ルーマン理論とは?
文明史〜近代化論に近い 世界史においてただ一度だけ西ヨーロッパという辺境で生じた破局的な変化 というきわめて特種な主題

変化があまりに破局的であったために、ドラスティックな変化だったので、
我々はいまだに生じた状況を的確に表現する言葉を持っていないという認識が基本。

破局的な変化が生じた結果 どのような社会になっているか?

ルーマンが論じているのは
今となっては(建前上)誰でもが当たり前にできてしまう様々なことが成立するようになった歴史的に特種な事情。

今回は4章7節「象徴・記号・形式」 を佐々木健一氏の「美学事典」の共通する部分と比較しながら読み解きました。

★メモ★

芸術が宮廷やマーケットに支えられる時代になると芸術は記号となる。

絵を描いたり象を作ったりすることで初めて成立するもの
神とかジュピターとかがあってからそれを表現するものではなく、
先に「象徴」があってから描かれるのではないか
「そ の 表 現 に よ っ て 初 め て 囲 い 込 ま れ」

モノ、作品>有限
語り尽くせないようなもの > 無限
「有 限 の 仕 方 で 表 現 さ れ た 無 限 」

かたち
⑴<材料/形式> 建築、音楽  音楽は音が材料で音を配置する 「音 楽 の 場 合 に は 、 内 容 が あ る と す れ ば 、 そ れ は 形 に は か な ら ず 、 こ の 内 容 は 形 成 に 先 立 っ て あ る も の で は な い 。」>形式主義というものだ ⑵<内容/形式(器のようなもの)> 文学、絵画  文学 内容=どんなことを書くか、形式=575とかジャンルとか 昔は⑴が重要だった、そのあと⑵が重要になった、 近代になってまた⑴が重要になってきた。 と言っている。