ルイ・ヴィトン美術館(フォンダシオンルイ・ヴィトン）ブローニュの森に行ってきた

ルイ・ヴィトン美術館の予約と行き方

ルイ・ヴィトン美術館は2014年にルイ・ヴィトン財団が作った現代アートの美術館、ブローニュの森の中にFrank Gehryが設計した個性的なフォルムの建物が印象的です。

ルイ・ヴィトン美術館のサイトのweb予約を行おうとしました。郵便番号や携帯電話を登録しなくてはならないのですが、フランスの番号以外弾かれます。何回かトライしてやっと気がついて、、、郵便番号は宿泊先の住所でなんとかなりましたが、携帯の番号はボーダフォンアイルランドの番号なのでフランスの携帯番号ではありません。

予約したチケットは携帯にSMSで送られてくるそうで、固定電話では不可のようです。海外からの観光客が多い美術館なので日本の住所でも予約OKにして欲しいところです。

そのため当日券で入館することにし、朝早めに行ったところ朝一は予約の列の方が長く当日券の列が短かったのでそれほど並ばずにすみました。

交通機関は専用バスとメトロがあります。メトロの駅だと若干あるくかと心配しましたが7~8分ほどブローニュの森を歩く程度で到着するため私はそれほど苦になりませんでした。

ミシュラングルメのLe Frankで美味しいモーニング

ルイ・ヴィトン美術館には有名レストランのLe Frankが入っています。ランチコースは30ユーロほどですが、朝のモーニングタイムは空いていて入りやすくおすすめかも。朝食にクロワッサンとカフェを注文しましたが、とても美味しいクロワッサンでtotal5ユーロほどと比較的リーズナブルなお値段で大満足。Le Frankの店内にも天井からオブジェがあるので、アートと景色と美味しい食事が楽しめます。

シーレとバスキア展

今回のルイ・ヴィトン美術館の展示はエゴンシーレとバスキア展示で（シーレの展示は少なくバスキアの作品数が凄い）、エゴンシーレもバスキアも何度も見ているのでさらっと見ようかなという気持ちで行ったのですが、やはり作品がよくてさらっと通り過ぎる事が出来ませんでした。

バスキアは近頃はZOZOの前澤氏が購入したことで話題になりましたね。ジャン・ミシェル・バスキア(1960～1988)はハイチ系移民の父親とプエルトリコ系移民の母親を持ち、NYのブルックリンで生まれたアメリカの画家。グラフィティ・アートなどをモチーフとした作品です。

バスキアの作品は一見すると子供が描いたようにも見えますが、画面構成や色彩のバランス感覚がものすごく長けている作家です。画面内での色のリズムやバランスは本当に絶妙、天賦の才ではないでしょうか。

王冠はバスキアが好んで描いたモチーフでトレードマーク。これはバスキアが1位を目指した気持ちの現れだとも言われています

1983年にはアンディ・ウォーホルと知り合って作品を共同制作していました。ウォーホールの死後、バスキアは薬物中毒となり1988年に27歳の若さで亡くなってしまいます。

アンディ・ウォーホル（左）とバスキア（右）を描いた作品

この展示ではすごい数のバスキアの作品が展示されていました。この先の作品も見たかった作家です。

ルイ・ヴィトン美術館-建物のルーフトップから眺めるパリとブローニュの森

ルイ・ヴィトン美術館の建物の上階に行くとテラスになっていて屋根の内側の構造やパリの風景を楽しめます。フランク・ゲーリー設計による個性的な屋根の内側の構造を近くでみると角度によって様々な表情を見せます。ルイ・ヴィトン美術館は思っていたよりも上まで登れるので建物や風景も異なった方向でみて楽しむことができます。足を伸ばすことおすすめします。

私はデザイナー&ITエンジニアとしても仕事をしているのでルイ・ヴィトン美術館内のサインのデザインも楽しみにしているのですが、ルイ・ヴィトン美術館のサインはシンプルでミニマムなデザインでした。部分的に色味で高級感を出しているものもあり、フランクゲーリーのラフスケッチを使ったところもあり、美術館内を散策すると以外な顔があって展示以外の楽しみもあります