2017年6月7日に フランスの有名な現代アートのギャラリー「ペロタン」が六本木のピラミデビル1階にオープンしましたが、6/24にオープニングの展示ピエール・スーラージュ展に行ってきました。
「ペロタン(perrotin)東京」とは?
ギャラリーペロタンは、代表であるエマニュエル・ペロタンが1989年に21歳でパリの自分のアパルトマンで展覧会を開いて作品を取り扱い始めたのが始まり。
初期にダミアン・ハーストも扱い、マウリツィオ・カテラン 村上隆やソフィ・カルなどの作品を扱っているフランスで有名な現代アートのギャラリーです。ペロタンはパリの他に、香港、ニューヨーク、ソウルにもオープンしていますが、東京は5都市目のオープンです。
空間設計は建築家のアンドレ・フー、国際的に注目を浴びる建築家の手に寄るもの。ビルの中庭からも展示を見る事が出来る広がりを感じる空間です。
ピエール・スーラージュ展
ペロタン東京のオープニングを飾るピエール・スーラージュは1919年、南フランス生まれの97歳です。この展示では代表的な黒のシリーズが展示されていました。
黒一色といってもその作品からは、マットな質感、塗り重ねたり削り取られた凹凸から生まれる光沢や異なる質感があり、
同じ表情ではなく豊かな色彩を感じました。その時の天気や光の加減、作品を見る角度によって反射の見え方が代わり作品が様々な表現を生み出しています。
絵画は奥行きを表現しますが、スラージュはパラドクス(逆説)として反射を表す色として黒を使って表現しています。通常の絵画はどの角度から見ても同じ作品として見えますが、スラージュの作品は見る角度や光によってすべて見え方が変わるのです。
スーラージュは”絵画は感動、感覚、感情を表したものではない”と話したそうです、
「光が黒に反射する時に、光の反射によって黒はその様相を変化させられ、変質させられるのである。光の反射は、全く作品の持つ精神の広がりへと通じているのである。」
スーラージュの作ったステンドグラスが、フランス コンクのサント・フォワ修道院の教会にあります。普通ステンドグラスと言えば色とりどりで窓から様々な色が降り注ぐイメージですが、スラージュのステンドグラスは一見すると白一色です。
ですが、教会の内側から見るとその時の光と差し込む太陽の位置や日差しによって壁や柱の石の色の反射によって赤や青などの様々な色に見えるそうです。色を出すために世界中のガラスを比較して自分でもガラスを作ったそうです。この展示で使われている黒やステンドグラスの白、一見色がないように思いがちな色彩から光を利用してさまざまな色彩を生み出すスーラージュの作品。コンクのステンドグラスも見てみたくなりました。
PARIのペロタンにも行きました
ペロタンPARIS ソフィカル/エルムグリーン&ドラッグセット展
■ペロタン東京 概要
住所:〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
公式サイト:http://www.perrotin.com
日/月曜日 定休日
火~土曜日 11時00分~19時00分